ぐずついた天気が続いていた10月下旬。
晴れ間を狙って、ダイニング・ショップ共に取り扱いのある「くによしりんごジュース」でお馴染みの、農事組合法人 国吉農林振興会さんへ見学にお邪魔しました。
富山市から車で約45分。
だんだんと山の方へ向かうも、なかなかりんご畑が見つからず不思議に思っていると、「国吉」という地域に入った途端、りんご畑が見えてきました。
代表の中島さんによると、県内最大級の4.9haの広さの畑の中に、全種類合わせて1500本のりんごの木が植えられているそうです。
まずは、りんごの収穫体験へ。
見学に行った時期は「王林」の収穫時期を終えたところで、ジュースなどの加工にも使われる「ふじ」の時期となっていました。
収穫のコツは、実を枝より高めに持ってくるだけ。ハサミを使うことなくプチンっと収穫できます。
また美味しいりんごの見分け方として、りんごのお尻を見たときに黄色みがかっているものが食べごろなのだとか。全体を横から見たときに真っ赤でなくても、この部分を見れば食べごろかどうかがわかってしまうそうです。
大きなふじの収穫に奮闘していると、突然ぽっかりと空いた場所が。そこには「クラブアップル」と呼ばれる木が植えられていました。
パッと見ただけだとさくらんぼのようにも見えますが、立派なりんごの一種で、受粉用の木として畑のところどころに植えられています。ちなみに食べることもできますが、渋いので食べた人はみんな吐き出してしまうそうです。
ここで少し富山県産りんごの特徴のお話を聞くことができました。
名産地である長野や東北地方のりんごは、受粉から170日経過してからの収穫となるようですが、富山で栽培されているりんごは受粉から200日。一ヶ月近く遅れて収穫時期に入ります。
完熟までの期間が短い長野・東北のりんごは、高地であり、日射時間も長いことから一気に真っ赤になり、早く熟します。旨味を一気に凝縮するので食べたときにカサッという歯ごたえのよいりんごが出来上がります。
一方富山のりんごは一ヶ月遅い分ゆっくりと熟していくため、完全に真っ赤になることはなく、食べたときはパシャっという音で果汁がたっぷりと出てきます。また富山のりんごは表面が少しざらついているのも特徴です。
畑の地面一面に反射板をおけば、富山のりんごも真っ赤になりますが、国吉さんではあえてその方法を取っ
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